「Agile Model-Based Systems Engineering Cookbook」(2021年)
2021年の読書 :22冊目/目標30冊
現状最新の書籍なのとタイトルにひかれて手に取ってみました。
本書ではMBSEをアジャイル開発の文脈でどのように適用するのかをプロセスを通して説明してくれている書籍です。
例えば…ユースケースをユーザーストーリーに分解するなどのやり方は非常に参考になりました。
モデルベースで開発する際にこの書籍を読み返したいなと思う書籍でした。
また、この書籍の五章では、モデルベースドテストについての話も触れられていていい感じです。
そして、その中で「テスト駆動モデリング(TDM)」という考え方が示されていました。
書籍としては、まずテストケースを考えてモデルを作っていくという話をしているのですが、
考え方としては今のテスト設計コンテストにおけるテスト開発プロセスに通じる内容だなと思いました。
例えば、こんな感じのサンプルとアクティビティはこんな感じでした。
①テストケースの定義 自然言語 ex.単一の光は、右のタイミングで正しい順序で色を経るべきである:RED TIME⇒B⇒YELLOW TIME。 ②小さなモデル化 ・状態遷移図(省略) ・内部ブロック図(省略) ③テストケースの適用(実行含む) ・シーケンス図(省略) ④欠陥修正
上記で書かれているテストケースは、テストケースよりはテスト要件もしくはテスト観点という感じでした。
何となく、ISTQBでいわれているMBTのテストモデル作成に似ている感じです。
このやり方は意外とテストクラスタ向けに話してもいい無いような気がします。
モデルを使ってテストしたいと考えている人にはお勧めの書籍です。