Flying Cat Penguin

ゆるゆる仕事、ソフトウェアテスティング関連のことについて綴ります。

「Risk Assessment」(2020年)

セキュリティエンジニアリングの話をする中で、脅威の話をすると、合わせてリスクアセスメントの話も出てきます。
…ということで、今回はリスクアセスメントの本を読んでみました。

本書では、大学生向けでもある書籍ということもあり、リスクやリスク分析とは何かといった用語定義や概念の解説から、さまざまな分析・評価のアプローチとそのプロセスを紹介してくれています。

また、リスクアセスメントの手法を取り入れているリスクベースドテストのPRISMAメソッドを読んだことがある人は、これを読みながら詳細の内容をかみ砕くにも良さそうです

新しく知ったこととしては、バリア機能、バリアシステムという話でしょうか…なるべく影響や頻度を下げるようなそういったことを考える概念は言葉としては新しくて印象深かったです。

何となく、ブレーンストーミングやHAZOPでリスクを出せばいいかなと考えている方には良い気付きになる書籍だと思います。

関連するキーワード

  • ISO31000
  • STAMP/STPA
  • 事故モデル
  • FMEA
  • 因果・頻度分析(原因結果グラフ、FTAベイジアンネットワーク、マルコフメソッド)
  • リスク分析
  • ハザード分析
  • バリア分析
  • ヒューマン信頼性分析

参考
ACM Learning Center