「 Explore It!: Reduce Risk and Increase Confidence with Exploratory Testing」(2013年)
探索的テストの本です。
シンプルなテストチャータを示して、そこからどういう風に探索的テストを進めていくのかを説明してくれています。
[シンプルなテストチャータの構成要素]
- ターゲット:どこを探索していますか?機能、要件、モジュールのいずれかになります。
- リソース:どのリソースを用意しますか?リソースは何でもかまいません:ツール、データセット、テクニック、構成、あるいは相互依存機能。
- 情報:どのような情報を見つけたいですか?システムのセキュリティ、パフォーマンス、信頼性、機能、使いやすさ、またはその他の側面を特徴付けていますか?設計の一貫性や標準の違反を探していますか?
テストの利害関係者に質問を投げかけながらチャータの情報を取得していくやり方は、読んでいて非常に参考になりました。
これらは、現在検討してるTestAspectの導き方に非常に似ていそう。
あと、探索的テストだからといって、全て文字で解決するわけでもなく、状態遷移図などのモデルを書いてテストを可視化するということも紹介していていました。(図書いたほうがわかりやすいと思うときもあったので納得。)
本書は、探索的テストの進め方を学ぶために、段階的に演習問題も用意してくれています。
説明もわかりやすく、色々な領域に対する探索的テストのテスト観点もしめしてくれているので、読みながら「こうやるんだ」というのを理解しやすい良い本だと思います。
参考
ACM Learning Center