この書籍は6年後に出た、下記の書籍の続編です。
この書籍を読まれる場合は、基本的に読まれていることを想定しているようです。
前回の書籍は、考え方やマインドがストーリーベースに語られているものも多かったです。しかし、今回は冒頭で語られている通り、6年の歳月での経験からか、より具体的で簡潔にまとめられている印象です。(前回はExcel画像とか多かった。)
具体的に進めるための参考書籍も比較的示されています。
2014年頃のこの書籍では、テストエンジニアのコーディングスキルの要望が強まっているように感じました。
また、参考の方に、以前紹介した書籍の著者であるJonさんがいらっしゃるので、モバイルおよび組込みシステムのアジャイルテストはどうするのかという記述もありました。(人はみんなつながっているんですね…。)
そして、技術要素として気になったのは、「例による仕様(SBE)」、「サンプル駆動開発」、「かんばんなどを用いたテストの視覚化」でした。
「例による仕様(SBE)」、「サンプル駆動開発」は、ISTQBのアジャイルテスト担当者の技術要素としては紹介されていないものです。(ATDD,BDD,TDDはあります。)
興味が続けば、関連する書籍を読んでみようと思います。
「かんばんなどを用いたテストの視覚化」は、TMMiのアジャイル版などでも紹介されているやり方です。
日本語版の「実践アジャイルテスト」を読んだけど、少し物足りない…そんな方は、手を動かすためにこの本は参考になるかと思います。
参考
ACM Learning Center