Flying Cat Penguin

ゆるゆる仕事、ソフトウェアテスティング関連のことについて綴ります。

「How We Test Software at Microsoft®」(2008)

最近、ACMに登録したことにより、
英語版の書籍を多く読めるようになりました。
(英語がつたない私でもGoogle翻訳により読める…っ!)

ということで、最近インプットも少ないのでとある方を見習い、
読んだものの数行の読書感想文だけでも残しておこうかと思います

マイクロソフトでのテストをどうやっているかを、プロダクト、テスト手法、ツール、プロセス、教育など様々な取り組みを紹介している書籍でした。

9000人もいるテストエンジニアがいる組織は、やはり教育もしっかりしているんだな…と感心しました。
Googleの書籍が有名ですが、日本企業はMicrosoftのやり方も大いに参考になると思います。

大規模であるがゆえにモデルベースドテストはやるべきという提言やその先の未来(というより10年前なので現在)のインフラ周りを整えるエンジニアになるということは当然の流れとして記載されていました。

後は、手動テストをなくす勢いで、なんといってもテストエンジニアもコードが書けるように教育する、書ける人を採用するというところでしょうか。
自分自身もいつも思うのですが、テストエンジニアといえどもコードを書く訓練は必要だなと感じる一冊でした。

また、純粋にテスト技術として気になったのは、下記でした。

  • デザインパターンに似た、「テストパターン」というものを作っている
  • 要件や設計レビューで活用するテスト容易性のための単純なモデル:SOCKを持つ

[テスト容易性のための単純なモデル:SOCK]

  • シンプルなコンポーネントとアプリケーションは、テストが簡単(かつ安価)です。
  • 内部構造とデータの可視性により、テストはテストが成功したか失敗したかを正確に判断できます。
  • アプリケーションにしきい値がある場合、それらのしきい値を設定およびリセットする機能により、テストが容易になります。
  • ドキュメント(仕様、ヘルプファイルなど)を参照することにより、テスターは結果が正しいことを確認できます。

参考
ACM Learning Center